さっそく『メディカルkit R』最大のデメリットを暴くにおける試算方法を載せたいのですが、それだけだと味気ないので、まずは前菜として『管理人の反省』からお召し上がり下さい。


◆反省-メディカルkit Rの考察に労力を割きすぎた

 『メディカルkit R』を初めて見たとき、『これは、お得でしょ!!』と思ったことを覚えています(皆さんもそうですよね。あんしん生命の魅せ方に拍手)。その直後に『保険は確率商品だから、どうせ一般的な医療保険と比較すると平均的には差がないんだろ』と思い、そして、『1入院の保障日数は60日』という記述を見た段階で、完全に興味を喪失したことも覚えています。

 それにも関わらず、今回『メディカルkit R』を取り上げたのは(まさか4記事にもわたって!!)、『メディカルkit R』について意見を求めるコメントが数回なされたこと、ネット上で指摘されているデメリットが『ちょっとズレてない?』と思ったためです。

 何がズレてるかは、『メディカルkit R』の「損な条件」のウソをご覧下さい。こんなことを指摘したところで大した需要がないことは承知してますよ。それでも、勢いで突っ走ってしまうことがあるでしょう。そう、まさに、それです。それに、時にはスペシャリストの意見に噛み付きたくもなるでしょう。

 我ながら『メディカルkit R』に4記事も使うなんて常軌を逸してますよ。他にもっと有意義なことがあるだろう、と。興味があればまだマシですが、冒頭のとおり興味を完全に喪失した後ですからね。個人的には1入院60日保障の時点でバッサリなのですが、皆さんはそれでご納得下さらないですからね。如何にして他の点で『メディカルkit R』に優位性がないことを説くか…実に大変でした。

 頭に何となく浮かんでいる『還付金、最高!!』、『契約しなきゃ、損!!』という幻想を潰すには、それ相応のデータと説明が必要ですからね。そのせいでこんな4記事にもわたった長編ものに…。

 それはそうと、最大のデメリットを載せた記事では『メディカルkit』の60歳払済と比較してますが、これは終身払だとうまく損益が分かれず、記事にし難かったためです(それに多くの人は60歳払済での契約でしょうし)。まぁ金利2%で計算すると終身払も十分イイ線行くのですが、2%は多くの人にとっては非現実的ですからね。

 えっ? 個人的には、2%は現実的ですよ。黒田日銀総裁の金融緩和バズーカを初めアベノミクスは8割方成功すると思ってますし、もちろんインフレターゲット2%維持も。だってお金ジャブジャブですもの。ですから金利2%はまぁまぁのところです。ただ、試算するなら、税金として利息の20%は持って行かれるので、1.6%複利ぐらいが穏当かな、とも思いますね。

 以上、反省と補足(愚痴)でした。


◆30歳男性が70歳までに入院給付金を平均していくら受け取れるのか


Step1 人口

 総務省の人口推計で、平成23年10月現在の『30歳~34歳』の人口を調べる。そこから、福島県の人口を差し引く(以下の患者調査では、福島県等が調査対象外となっているため)(結果、4,050千人)。


Step2 患者数

 厚労省の平成23年患者調査で、『30~34歳』の推計退院患者数を調べる。推計退院患者数は1か月間の患者数なので、12倍して1年間の患者数に直して、さらに30歳男性は『30~34歳』の群に5年間該当するので、5倍する(結果、732千人)。


Step3 入院確率

 Step2の患者数を、Step1の人口で除して、30歳男性が34歳までの5年間で入院する確率を求める(結果、18%)。


Step4 平均入院期間

 患者調査で、『30~34歳』の退院患者のそれぞれの入院期間別の患者数を調べる。『メディカルkit R』は60日保障型のため、60日超の入院患者は60日として計算する。その後、入院日数を足しあげ、Step2の患者数で除して、『30~34歳』の平均入院期間を求める(結果、入院1回当たり11日)。


Step5 平均受取額

 Step3の入院確率に、Step4の平均入院期間と、入院日額の5,000円を乗じて、30歳男性1人当たりが5年間で平均して入院給付金をいくら受け取るか求める(結果、9,985円)。


Step6 その他の年齢群

 Step1からStep5を『35~39歳』~『65~69歳』の年齢群で行う。


Step7 70歳までの平均受取額

 各年齢群のStep5の平均受取額を足しあげて、30歳男性1人当たりが70歳までに平均して入院給付金をいくら貰えるか求める(結果、約26万円)。


◆30歳男性が70歳までに入院手術給付金を平均していくら受け取れるのか

 患者調査から分かる入院中に手術を受けた患者数について、上記各Stepと同じように計算する(結果、約8万円)。


◆30歳男性が70歳までに通院手術給付金を平均していくら受け取れるのか

 データがなく、分からなかったので、70歳までに1回(2.5万円)受け取ることとした。


◆運用金利の計算

 『メディカルkit R』は、70歳から還付金の138万円を金利1%で複利運用したとして計算。(70歳までに給付金を受け取っていたとしても、給付金には70歳から金利付与。よって、70歳から138万円に対して金利が付くことに変化はない。)また、還付金の138万円から71歳以降の保険料を支払っていくこととする。

 『メディカルkit』は、『メディカルkit R』との保険料の差額を70歳まで金利1%で複利運用したとして計算。70歳以降は、70歳までに貯めた資金を金利1%で複利運用したとして計算。(70歳までに受け取った給付金(平均37万円)は、70歳時に受け取ったこととして、70歳から金利付与)


◆不確定要素

 医学の進歩で70歳までの入院・手術給付金の受取平均額が減れば、『メディカルkit R』が有利になる。

 医学の進歩で寿命が延びれば、『メディカルkit』が有利になる。

 アベノミクスで金利がもっと高くなれば、『メディカルkit』が有利になる。
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