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 ガン保険加入に当たっては、治療に要する費用を把握することが重要です。本当に保険をかける程の治療費が必要なのか、アフラックの2010年「ガンに関する意識調査」をご覧下さい。

 いかがですか。ガン保険の加入を考える私達「ガン経験の無い人」の予想治療費は、「50万円程度」が3.7%、「300万円より多い」が32.1%です。一方、「経験のある人」の実際の治療費では「50万円程度」が36.3%、「300万円より多い」が5.2%と割合が逆転しています。実際の治療費は然程高くないのです。

 しかし、同調査はある一時点での治療費合計を示しているので、同調査をもって「治療費が高額な患者割合」は示せません。何故ならば、回答者のうち、治療継続中の者はこれから治療費が加算されますし、治療終了者であっても再発・転移での加算があるからです。もっとも、罹患者の多くは高齢者のため、後述するように医療費軽減措置が図られるので、割合が劇的に変化することはないでしょう。なお、「高額な治療費」とは、「200万円以上」程度を念頭に置いています。

 結局、「治療費が高額な患者割合」はいくらなのか。その答えは「ガンでの死亡率」で見い出せそうです。「ガン保険はやや不要(治療費が高額な理由)」のとおり、治療費が高額になる主因は、「進行ガン」、「再発・転移」です。さて、以上2類型に共通して言えることは何でしょうか、それは「いずれガンで死亡する」ということです。「がんになったら手にとるガイド」にも次の記述があり、命尽きるまで抗ガン剤治療を行わなければならないことが分かります。

 転移や再発したがんやある程度進行したがんでも根治できることもありますが、ほとんどの場合は困難で、「がんによる症状を和らげること」「がんの進行を抑えること」が治療の目標になります。

 よって、「ガンでの死亡率」が参考になると言え、その確率は国立がん研究センターの「最新ガン統計」の「現在年齢別がん死亡リスク」のとおり、現在0歳~60歳の男性なら生涯で26%です。

 しかし、26%の人全員について、ガン保険が必要ということではありません。26%の内訳としては、当然高齢者が多数を占めます。高齢者の医療費を見てみると、70歳~74歳の一般所得者の場合、外来自己負担限度額は24,600円ですし、75歳以上の一般所得者の場合、同12,000円で済みます。入院を伴うと、それぞれ、62,100円、44,000円まで上昇しますが、「医療保険は不要(65歳以上で更に不要)」のとおり、入院を恐れる必要はありません。

 詰まる所、70歳以降に罹患し治療を受ける場合は、ガン保険が必須ではないのです。前述のとおり、生涯を通しガンで死亡する確率は26%でした。そのうち、70歳以降にガンで死亡する確率は20%程です。60代で罹患し70歳以降に死亡する可能性などを加味しても、現在の医療制度の下では、およそ7%の人にしかガン保険は必要ないでしょう。

 ガン保険に加入するなら、この7%に備えるものがベストです。しかし、既存のガン保険はおよそ50%に上る生涯罹患率を前提に組み立てられた商品であるため、残り43%の必須とは言えない保障部分にまで保険料を払うことになり、また、罹患しない場合には保険料全てが無駄になりかねないため、契約は慎重になるべきなのです。
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コメント
この記事へのコメント
経験のある人に実際の治療費を答えて頂いているようですが(300万円以上を治療費に充てることができた)経験のある人に答えてもらわなくては信頼性に欠けるのではないでしょうか?

高額な治療を望んでいても経済的理由で50万円前後になった人がいるのでは?と思えてなりません。
2013/02/07(Thu) 19:31 | URL  | マチ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
マチ様、ご指摘ありがとうございます。

前段のご質問の趣旨が必ずしも明らかではございませんが、「300万円以上を治療費に充てることができた」人も含めた全調査対象がん患者が、実際に要した治療費が示されています。

後段のご質問に関しては、癌治療学会の調査によれば「経済的な理由で治療を変更・断念した患者は約3%」となっており、50万円前後の方の割合が3ポイント低下したとしても、大きな変化にはならないと考えます。(http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/jsco2010/201011/517251.html

2013/02/08(Fri) 21:00 | URL  | 管理人⇒マチ様 #-[ 編集]
上記のデータですが調査対象はがんの経験のある人とあります。ということは今現在生きている人が対象です。再発や転移等がない比較的軽度ながん患者が大部分と言えませんか。
本当に知りたいのは「進行がんや再発や転移を繰り返すような重度のがんに罹患してしまった場合にいくらかかるか。いくら必要か」だと思います。
しかし、仮に亡くなった方の治療費がわかったとしても、「実際に支払った治療費」と「最善を尽くすために必要だった金額」はイコールとはならないので、結局は意味のないデータだと思います。
2013/10/04(Fri) 22:46 | URL  | oi #-[ 編集]
Re: タイトルなし
管理人です。

oi様、コメントありがとうございます。

私も軽度ながんの方が多いと思います。ただ、軽度ながんでは保険で備えるに値しない治療費だということが分かれば、2人に1人ががんになることを強調して、そんな2人に1人を対象とした既存のがん保険の仕組みに疑問を持てます。

その点において、有意義なデータであると私は思います。
2013/10/09(Wed) 21:21 | URL  | 管理人⇒oi様 #-[ 編集]
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