前回、厚生労働省の「患者調査(平成20年)」から「平均在院日数は35.6日」と紹介しました。ところで、「平均在院日数」とは何ですか。もちろん「入院してから退院するまでの平均日数」であることに間違いありません。

 しかし、何か抜けていませんか。退院患者の100%が完治して退院しますか。中には、「転院する患者」や「入退院を繰り返す患者」もいます(亡くなる方もいますが)。これらの患者の「実質的な入院日数」は把握しなくてよいのですか。

 この「実質的な入院日数」の統計資料は見当たりませんが、同調査によれば、「退院患者」(1259.6千人)のうち、「転院してきた患者」は4.6%(58.2千人)「転院していった患者」は5.4%(67.5千人)に上ります。さらに、「転院してきた患者」のうち「転院していった患者」は30.5%(17.8千人)です。

 また、「推計入院患者」(ある特定日の1日間における入院患者数の推計。1392.4千人)のうち、「退院後30日以内の再入院患者」は9.7%(135.5千人)です。なお、ご存知とは思いますが、医療保険では、退院から次の入院までが180日以上でなければ、1入院として計算されてしまうので注意が必要です(転院でも同じです)

 あなたは、以上の割合をどう考えますか。転院や入退院を繰り返さないと断言できますか。1000日以上入院しないと断言できますか。

 以上のように上限1000日は、生保から私達に対するサービス精神を表しているものではなく、長期入院による支払リスクを避けるために生保が設けた壁でしかないのです。入院は長ければ長いほど生活が辛くなります。それにも関わらず、1000日で打ち切られる医療保険に価値はあるのでしょうか。

 なお、代理店で伺ったところ、以前はソニー生命が「入院日数無制限」の医療保険を扱っていたそうです。しかし、今は「三大疾病のみ無制限」(平均入院日数:がん24日、高血圧性心疾患46日、脳血管疾患105日)とするものはあっても、「全疾病無制限」のものは無いとのことでした。

 次回は「医療保険は不要(費用対効果)」です。
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