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 朝日生命の『スマイルセブン』という7大疾病保障保険について、『評価して欲しい』というコメントがありましたので、私なりに評価してみます。

 結論としては、微妙な保険だと思います。保険の商品設計としては悪くないのですが、販売元の朝日生命の財務状況が褒められたものではないため、終身契約を結ぶ相手として信頼して良いものか個人的には疑問です。


◆朝日生命の格付は投資不適格レベル

 R&Iという格付会社によれば、朝日生命の格付は 『BBマイナス』 です。一般的に投資適格と言われる格付です。『BBマイナス』は24段階評価で上から13番目の格付なので、100点満点で表すと46点です。

 粉飾決算で名を馳せたオリンパスで『BBBプラス』 、政府の支えで辛うじて生き延びている東電で『BBBマイナス』、更にインドや中国、メキシコ、南アフリカ、タイやラトビア国債といった発展途上国の国債格付だって『BBマイナス』よりは上です。

 さらには、キング・オブ・格付会社のS&Pからの格付を朝日生命は受けていないのですが、S&Pと比べてR&Iの格付は甘めなので、そこでさらに不安感が増幅されます。

 (個人的には、世界金融危機を勃発させるような危険な証券に最上級の『AAA』を付していたS&Pなどの格付会社はイマイチ信用なりませんが、そんな格付会社ですら朝日生命のことを『BBマイナス』と思っている、と考えると興味深いものがあります。)


◆朝日生命はソルベンシーマージン比率も低い

 保険会社の体力を測る指標としてソルベンシーマージン比率というものがありますが、朝日生命はこの比率も同業他社と比べて最低レベルです。

 格付が低いんだからSM率が低いのも当然? いえ、そうとも限りません。アクサ生命のSM比率は朝日生命と同程度ですが、アクサ生命の格付は『AA』です。

 各保険会社の格付やらソルベンシーマージン比率は保険マンモスのこのページが分かり易いです。


◆終身保険なら保険会社の信用も見なきゃ

 終身保険とは一生の付き合いです。一生付き合う人には何が必要か。それは信頼関係、信用です。

 従って、終身保険を選ぶということは、一生付き合う保険会社を選ぶということです。安心できる保険会社を選びたいものです。

 でも、安心できない会社であっても終身契約を結ぶ余地はあります。それは、安心できない会社が、『安心できない』というデメリットを吹き飛ばすほどに素晴らしい保険を販売している場合です。

 ですから、『スマイルセブン』が、販売元の朝日生命のちょいと弱い財務状況を吹き飛ばすほど素晴らしい良質な保険なのであれば、加入を検討する余地はあると思うのです。

 
◆スマイルセブン、素晴らしい保険とは言い難い

 そんなこんなでようやく『スマイルセブン』自体の話に入るのですが、正直そんなに素晴らしい保険ではないと思います。

 大した治療費もかからない上皮内ガンを保障して保険料を無駄に高めていますし、そして何より費用対効果が悪いです。診断給付金を複数回貰うような状態こそが危機的状況なのですから、必要な保障はそこだけです。1回目の診断給付金を0円にして保険料を下げて欲しいです。

 しかしながら、ガン以外の6大疾病も保障対象にして、しかも診断給付金を複数回支払う設計にしたことは素晴らしいと思います。1つの疾病が重篤化した場合の継続的な保障という面ではあまり強みがないので、その点は大きなマイナス要素ではありますが。

 まとめると、『スマイルセブン』は、保険の設計自体が良くはないが悪くもない程度のものなので、販売元の財務状況も踏まえると、個人的には積極的に加入に値する保険だとは捉え難いところです。


備考:格付は、R&Iの2015.9.30時点のもの。


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