(プレミアムDXについては評価を改めました。最新記事「既存医療保険の上位互換! それが「プレミアムDX」! 」をご覧下さい。)

 チューリッヒ生命が出している『終身医療保険プレミアムDX』について、相談コメントが来ておりましたので、評価も含めてご回答差し上げようと思います。

 なお、評価に関して結論を事前にお伝えしますと『ダメ保険』です。ただし、チューリッヒが設計の自由度を高めてくれれば、良い保険になり得ると思われます。

管理人様、はじめまして。
今まさにチューリッヒ終身医療保険DXを検討中で、ネットサーフィンのさなかこちらのHPのshin様のコメントに辿り着きました。

結婚3年目子なし夫婦です。夫は生命保険には加入済みのため、夫婦ともに医療保険を検討中です。

〈夫33才〉
医療保険:チューリッヒ終身医療保険プレミアムDX
特約で七大疾病入院日数無制限であることと精神疾患に対応していることが魅力に感じました。
この保険でも30日型と60日型では60日型を選んだ方がよいでしょうか?
退院後通院特約はあまり意味がないように思うのですがどうでしょうか?所定の入院の退院日から120日以内に発生した通院が対象、1回の入院の退院後の通院あたり30日限度、通算支払日数1,095日限度となっています。
3大丈夫疾病払込免除特約についてはどういうお考えをお持ちになりますか?

またガン保険と楽天ロングも別で加入しようと思うのですが、重複部分が多く無駄になりますでしょうか?

〈私 妻32歳〉
コープ共済たすけあい 女性コースL2000に個人賠償責任保険を付けることを検討しています。

長文失礼いたしました。
色んな保険屋さんを回るほど頭が混乱し、初めての保険という買い物にビクビクしてしまっています。管理人様のアドバイスを頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。


◆終身医療保険プレミアムDXを解剖

 まずは、終身医療保険プレミアムDXを解剖して、どのような保障にどれだけの保険料がかかるのか把握しましょう。被保険者は33歳男性とし、保険料は60歳払済で、入院日額は5000円とします。

00日~30日入院保障(全傷病):1,165円
31日~60日入院保障(7大疾病・精神疾患):200円
31日~60日入院保障(7大疾病・精神疾患除く):70円
61日~無制限入院保障(7大疾病):下と合算で960円
61日~365日入院保障(精神疾患):上と合算で960円
手術/放射線治療給付金:950円
退院後通院特約:540円
3大疾病保険料払込免除特約:設計によるが100円未満


◆30日型と60日型のどちらを選ぶべきか。

 そもそも論として、この終身医療保険プレミアムDXの良質ポイントは、shin様も指摘している『60日までの入院を免責・不担保』にできる点だと考えます。

 従って、ネット見積もりはできませんが、60日免責を付けることを一番最初にご検討下さい。その場合、120日型か365日型での加入になるかと思います。

 それでも尚、30日型か60日型かという選択で悩まれるのでしたら、私は60日型を勧めたいです。理由は、入院が長引くほど家計が困窮するので長く備えたいということと、30日型にしたところで70円しか保険料が変わらないからです。
 

◆退院後通院特約は必要か。

 ご認識のとおり不要だと思います。

 退院してから永遠に通院保障してくれるならば、まだ検討余地がありましたが、退院後120日しか保障してくれないならば、必要性は大変低いものと考えざるを得ません。費用対効果が悪過ぎます。


◆3大疾病保険料払込免除特約は必要か。

 60歳払済契約であれば、特約保険料が安いので付加してみても良いと思います。

 しかし、終身払契約の場合、特約保険料もそれなりの額になるため、費用対効果の面であまりメリットがないように思え、個人的には付加したくないです。


◆ガン保険と楽天ロングの加入は重複して無駄か。

 どのようなガン保険を指しての御発言か分かりかねますが、一般的なガン保険であれば、入院保障や手術保障が重複するので、無駄と言えそうです。

 しかし、AIG富士生命の『がんベストゴールドα』やチューリッヒ生命の『終身ガン治療保険プレミアム』のような入院や手術の有無を問わない設計のものであれば、無駄とまでは言えないと思いますので、検討余地は高いと考えます。

 楽天ロングに関しましては、終身医療保険プレミアムDXの入院保障設計に左右されると思います。

 ロングのように短期入院免責で設計するならば、医療保険のコアとなる入院保障の多くが重複するので無駄と言えるかもしれません。

 一方、短期入院免責としない設計ならば、入院保障の重複部分が少ないので、無駄は少ないように思います。


◆その他の蛇足的な回答

 以上で回答を終わりますが、保険選びを始めたばかりということで大変かと存じます。

 保険は費用対効果を意識しながら選んで下さればと思います。預貯金で対応することが不可能な損失に対して保険をかけていくイメージです。

 なお、コープ共済につきましては、終身医療保険プレミアムDXと同様、短期入院保障が保険全体の費用対効果を押し下げていると考えますので、あまり有意義には思えないところではあります。


◆終身医療保険プレミアムDXへの要望

 この保険は、主契約の少なさと特約の多さに基づく設計自由度の高さが魅力のようですが、もっともっと自由度を高めて欲しいです。

 必要な保障は、ただ一つ。それは、61日以上の入院保障、すなわち『61日~無制限入院保障(7大疾病)と、61日~365日入院保障(精神疾患)』です。

 この設計だけであれば、60歳払済で月々960円ですから、精神疾患保障に多少の難があるものの万が一のときの費用対効果は良好です。

 この場合、ライバルとなる保険は楽天ロングでしょうが、ロングは先進医療保障が付けられないので、先進医療保障を付加できる終身医療保険プレミアムDXの魅力は高まります!!

 チューリッヒさん、ぜひ自由度の向上をご検討下さいませ。


スポンサーサイト