ここまで、終身生命保険のうち、死亡保障だけの4タイプと、死亡保障だけじゃない4タイプを見てきました。

 ここで改めて、最も安い保険はどのタイプなのか、保障内容以外で注意すべき点は何なのか、見ておきましょう。


◆最安値はどのタイプ?

 では8タイプの終身生命保険を保険料の安い順にランキングしてみましょう。契約者は35歳男性です。

 なお、【 】は順位ではなく、8タイプの通し番号です。

【4】89米ドル。死亡保障。外貨建型。
【3】10,500円。死亡保障。変額型。
【2】12,180円。死亡保障。低解約返戻金型。
【8】12,910円。死亡、年金等保障。年金等移行型(低解)。
【7】13,840円。死亡、介護保障。介護保険型(低解)。
【6】13,924円。死亡、医療保障。医療保険型(無解)。
【1】13,985円。死亡保障。普通型。
【5】14,600円。死亡、三大疾病保障。生前給付型。

 単に安い死亡保障を求めるだけなら、【4】の外貨建型か【3】の変額型か良いでしょう。


◆低解約返戻金の有無で順位は大きく変わる

 ランキングを見れば分かりますが、【8】の年金等移行型や【7】の介護保険型、【6】の医療保険型の安さが際立っています。

 何せ【1】の死亡保障のみの普通型よりも保険料が安いのですから。

 しかし、【8】【7】【6】の保険は保険料支払い期間中の解約返戻金が少ないか、無いので保険料が安いのです。

 ですから、【5】の生前給付型の保険料が高いのも、ただ単に低解約返戻金型でないことが要因でしかありません。

 低解約返戻金の期間があるかないかでランキングは大きく変動します。そこも踏まえた上でランキングを見るようにして下さい。


◆配当や積立利率も考慮して

 このランキングに挙げたものは基本的に、無配当で利率固定型のものです。

 配当とは、保険会社の想定よりも、運用が上手くいった場合や死亡者が少なくて保険金をあまり払わずに済んだ場合に、保険契約者に対して保険会社から支払われ配当金のことです。

 今は、運用が上手くいった場合の利差配当のみの保険が多いです。死亡者が少ない場合の死差配当や、会社の運営経費が少なく済んだ場合の費差配当はあまり見かけません。

 積立利率とは、私たちが支払った保険料を保険会社が運用する利率のことです。この利率が変動型であれば、景気の高低に応じて利率も上下します。

 よって、有配当や利率変動型は、加入時よりも景気が良くなったときにメリットが大きくなります。

 これは、好景気だと、多額の利差配当や積立利率の上昇に伴う返戻金の上昇が見込めるためです。

 一方、このランキングのように無配当や固定利率のものは、加入時の景気が不変か、もっと景気が悪くなるとメリットが大きくなります。

 なぜならば、無配当は有配当よりも保険料が安く、利率固定型は利率変動型よりも保険料が安くなっているからです。

 配当や積立利率をどのように捉えるか難しいところですが、個人的には無配当・固定利率型よりも有配当か利率変動型を選んだほうが良いと思います。

 今のような低金利下で住宅ローンを固定金利で組む人が多い理由は、低金利の恩恵を長期間享受したいからです。

 そうであれば、低金利の影響を長期間受けたくない終身保険の場合は、利率変動か有配当でしょう。


◆終身型が絶対ではない

 学資保険などで解約返戻金を重視する人の場合、終身保険ではなく、99歳や100歳まで保障する定期保険に加入する方法もあります。

 長期定期保険に加入して、保険料を10年などで短期払込をした場合、終身保険よりも返戻率が高くなる場合が多いので、返戻金を重視する人は、定期型も要検討です。

 特に、学資保険代わりに終身保険を使う場合は、終身型で貯めるよりは有利になるでしょう。


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