個人年金保険の加入に当たっては、年金の受取を「10年確定年金」などの「確定年金型」とするか、「10年保障付終身年金」などの「終身年金型」にするかで悩まれることでしょう。

 この答えは、「確定年金」と「終身年金」の平均受取額を試算すれば見えてくるのではないでしょうか。そう思って、厚労省の出している生命表を使って、各年齢での死亡者数を調べて試算してみました。

 結果は…、「平均受取額に大差なし」でした。さすが保険会社、完璧な保険設計です。

 しかし、この試算は無意味ではありません。何故なら「平均寿命が伸びている」から「終身年金」を選ぶべきという答えが導き出せるからです。

 平均寿命が伸びるということは、それだけ長い期間年金を受取る人が増えるということなので、自ずと「終身年金」が有利になるわけです。今の契約者が年金を受取る頃には、医学の進歩も手伝って平均寿命が伸びることは確定的でしょう。

 「終身年金」を選ぶべき理由はそれだけではありません。「確定年金」を推す側の考えとして、「60歳の年金受給直後に死亡した場合に、「終身年金」は損である」というものがあります。

 果たして本当に「損」なのでしょうか。通常、60歳になる前に老後資金をせっせと貯めます。そのため、保険加入者が60歳で死亡した場合、遺族、特に配偶者は「二人で使う」予定の老後資金を「一人で使う」ことになります。保険の「損」なんて何のその、生活には困りません。

 一方、保険加入者が90歳、100歳まで生きた場合はどうでしょうか。長生きすればするほど老後資金は減り、生活は困窮していきます。このような「長生きリスク」に対応できるのは「終身年金」だけです。

 以上で明らかなとおり、個人年金保険では「確定年金」よりも「終身年金」を選ぶべきなのです。また、そもそも、「確定年金」のほうが優れているのであれば、公的年金が「終身年金」の形態をとっているわけがありませんから。


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