菊池フィナンシャルグループ(KFG)が扱っている、一括払込時の返戻率が驚愕の324%を誇る「STI学資積立プラン」をご存知でしょうか。これは、「野中幸市氏と生命保険格付協会」でも触れたオフショア商品で、商品概要は次のとおりです。

1. 保険ではなく投資信託に近いので死亡保障は無い
2. 米ドル・加ドル建なので為替リスク有
3. 途中解約は元本割れ
4. 受取金の種類は、「18歳時の満期金」と「進学すれば最大4年間の学資金」
5. 満期金だけでは元本割れなので進学が絶対条件

 諸々のリスクはあるものの、返戻率324%を踏まえれば大変魅力的な商品です。オフショア商品でなければ私も契約するでしょう。オフショア商品は、海外会社との直接契約のため、日本法の保護対象外で全てにおいて自己責任です。これが最大のリスクです。仮に問題が生じれば、自身で海外(KFGの場合は、バージン諸島というイギリス自治領)の裁判所に提訴し、弁護士を立てて争うことになります。

 それでも「STI学資積立プラン」が安全ならば問題ありません。しかし、「激裏情報」というサイトでは、公開情報の疑義や出資法違反の可能性が指摘されています。一方、金融庁も「無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください」や「いわゆるファンド形態での販売・勧誘等業務について」において、無登録業者による詐欺行為が多いとして、注意喚起を行っています。当然ながら、「KFG」は、同庁の「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」の中には見当たりません。まさに、「KFG」との契約は自己責任となります。

 以上のリスクと責任を負う覚悟がなければ、「STI学資積立プラン」の契約は難しいでしょう。もし契約するならば、契約書の隅々まで目を通し理解することはもちろん、「KFG」を認可した外国の金融当局があれば同局への照会、英国の判例法及び日本法の理解や海外での裁判も辞さない覚悟が最低限必要になります。これらの確認を怠れば、「投資」や「保険」以前に、「博打」の様相を呈します。問題が生じたため、子どもが受けたい教育を受けさせる事が出来なかったでは元も子もありません

 私には、以上のリスクや責任を負う覚悟がないので「STI学資積立プラン」の契約はできませんが、私も簡単にこの高返戻率を諦めたくありません。それなら、「STI学資積立プラン」によって間接的に投資される商品に、自分で直接投資すれば良いのではないかと考えました。「自前STI学資積立プラン」(執筆中)をご覧下さい。


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