「医療保険は不要(最終的結論)」のとおり、勤労期における1年半超の長期入院は恐ろしい事態です。しかし、既存の医療保険では、最長でも1000日程度しか保障してもらえず、1年半以内の入院という不要な保障にまで保険料を支払う必要があるので、契約に値しません。ここで考えられる保険が「所得補償保険」と「就業不能保険」です。

 両保険は、長期の入院や在宅療養となった場合に、老齢年金が支給される60歳や65歳まで月額何十万円を給付してくれる保険です。しかし、物事には例外がつきものです。両保険とも、長期の入院や在宅療養といっても全傷病が対象とならないのです。

 「医療保険は不要(長期入院の確率と原因)」のとおり、最低限保障されなければならない疾病は「精神疾患」です。両保険が「精神疾患」に対応していれば、かなり検討の余地が生まれます。

 では実際「精神疾患」は対象なのか。両保険の分野で有力な(…と言いますか、他の商品は保険期間が1年、2年なので論外)日立キャピタル損害保険の「リビングエール」とライフネット生命の「働く人への保険」について見てみます。「精神疾患」について、前者は法人向けに限り特約付加で2年間のみ保障、後者は対象外とあります。

 以上のとおり、もはや長期入院に備えられる保険は存在しないのです。残された道は唯一つ、国に助けてもらうしかありません。即ち、「障害年金の受給」か「生活保護を受ける」です。国民年金や厚生年金の保険料を支払うことの大切さを改めて痛感します。この分野で新たな保険が誕生することに期待したいです。


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