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 カーディフ生命の診断給付金型のガン保険「自由に使えるガン保険プラス」について、無保険様より以下のとおり私の見解を求められたので、考察してみます。

◆カーディフ生命の「自由に使えるガン保険プラス」

 カーディフ生命の「自由に使えるガン保険プラス」について、管理人様はどう評価されていますでしょうか?

 かつての「がんベストゴールド無印」を彷彿とさせる保険料で現在無保険(40代)のため検討中です。

 加入は地方銀行5行のみ(千葉興業銀行、八十二銀行、北越銀行、北海道銀行、武蔵野銀行)ですが、診断給付金100万円(一口)から一口単位で最大1,000万円まで設定可能です。

 お忙しい中、大変恐縮ですが、是非とも管理人様のご見解を伺いたく存じます。



 コメントありがとうございました。しかし、結論としては、ダメ保険です。理由は、軽度ガン保障に支払う保険料が多いため、費用対効果の面で魅力が低いためです。

 なお、「がんベストゴールド無印」とは、富士生命より現在発売中の「新ガンベスト・ゴールドα」の前身です。無印のほうがαより保険料が安価で良質な保険でした。


◆まずは保障内容と強みを確認

ガン診断給付金:100万円(1回限り)
上皮内・皮膚ガン診断給付金:上記10%=10万円
保障期間・保険料支払期間:65歳
上記月額保険料(40歳男性):998円
保障期間・保険料支払期間:終身
上記月額保険料(40歳男性):1,654円


【比較対象:富士生命の「新ガンベスト・ゴールドα」】

保障期間・保険料支払期間:終身
ガン診断給付金:100万円(複数回)
上記月額保険料(40歳男性):2,977円
ガン診断給付金(特約):100万円(1回限り)
上記月額保険料(40歳男性):1,349円


 「自由に使える」の強みは、「新ガンベスト」よりも安価な保険料で診断給付金を受け取れるという点でしょう。ただし、1回限りの診断給付金だということには留意せねばなりません。

 そしてもう一つ、診断給付金を最大1000万円まで増額できる点も大きな強みです。

◆終身保障での加入余地はあるか。いや、ない。

 さて、「自由に使えるガン保険プラス」が良質な保険なのか、それともダメ保険なのか考えてみます。

 「自由に使える」は、終身保障と定期保障があるので、ますは終身保障で考えてみます。

 終身保障の場合、診断給付金100万円を得るために要する保険料は、「自由に使えるガン保険プラス」が約1,650円、「新ガンベスト・ゴールドα」が約3,000円です。

 従って、月額保険料負担を3,000円程に合わせると考えると、「自由に使える」に加入して1回限りの200万円の保障を得るべきか、または「新ガンベスト」に加入して複数回貰えるかもしれない100万円の保障を得るべきか、ということになります。

 確率上の損得を論じる場合は、過去記事の「【終身がん保険必須教養】ガン罹患後の死亡率」や「ガン保険に入るなら(診断給付金を複数回受け取る確率)」が参考になるでしょう。

 しかし、そもそも保険は確率の上に成り立つ商品ですから、今回は期待損益に大差なしと判断しましょう。

 確率上の損益をなしと仮定すると、次の問題はどちらの設計が有事の際に優れるのか、という点です。

 この点を考えれば、「自由に使える」よりも「新ガンベスト」が優れていると判断せざるを得ません。

 なぜならば、本当に必要な保障は重度ガンに対する保障だからです。再発・転移を伴って数年に及ぶ治療を余儀なくされた場合に、大きな保障を得られるのは「新ガンベスト」のほうです。それに、若いうちに軽度ガンに罹患してしまっても、保障が途切れないことも魅力です。

 「自由に使える」に加入して、手術1回で治るような軽度ガンになって「200万円も貰った、ラッキー」、もっと軽度な上皮内ガンになって「20万円も貰った、ラッキー」なんて経験は無用です。


◆診断給付金1000万円ならどうか。いや、魅力ない。

 診断給付金200万円程の「自由に使えるガン保険プラス」に魅力はなくとも、保障額を5倍の1000万円にすれば、あらゆる治療や民間療法に挑戦でき、減収にも対応できる体制を構築できるのも事実です。もちろん保険料も5倍の約1.6万円/月です。

 この選択は、私には理解できません。ガンのためだけに1.6万円/月も使うなんて信じられません。死亡、障害、介護等々といった全体保障の底上げやウィークポイントの保障強化に回したほうがよほど合理的です。

 何が何でもガン保障を充実させたいという意向であっても、仕組みの異なるガン保険に加入して重厚的に備えたいところです。

 また、診断給付金(1回限り)の保険料を考えてみても、「新ガンベスト」なら2,600円/月で200万円備えられます。一方、「自由に使える」だと3,300円/月も必要なのです。

 「自由に使える」のほうが上皮内ガン保障に優れるとしても、このような必要性の低い保障のために700円/月も追加で支払う妥当性を私には見い出せません。


◆定期型で1000万円ならどうか。あまり、良くはない。

 「自由に使えるガン保険プラス」の終身型に魅力はないですが、定期型ならどうでしょうか。

 何かとお金の必要な子育て期間やローン期間において、ガンに罹患して減収ともなれば被害は甚大になり得ます。

 そんな有事の際に最大1000万円の保障が買えるのは魅力的かもしれません。

 しかし、手術1回と再発防止の為の数カ月の抗がん剤治療で終わる程度の軽度ガンなら減収幅は大きくならないでしょうから、少なくともこの部分の保障に1000万円は不要です。

 重度ガンの保障が欲しいがために、毎月1万円の保険料を掛け捨てるのは妥当でしょうか。

 重度ガンの場合、なかなか完治は望み難いです。であれば、ガン保障を厚くするよりも死亡保障を増やしたほうが合理的かもしれません。住宅ローンは死亡免除なので問題ありませんが、子育て費用は変わらないのですから。

 また、あらゆる治療を行って重度ガンを克服したい意向なら「最悪のがんに備えるなら『SBI損保のがん保険(自由診療タイプ)』」といった保険で安価に備えられます。5年更新ですが、40歳男性なら900円/月で治療費の心配はほぼほぼなくなります。

 このように考えると、「自由に使える」に1000万円で加入するのは、お金の使い道として賢くないように思えてしまいます。加入するにしても、先述のSBIのがん保険等との複合加入が合理的でしょう。


◆定期型で100万円ならどうか。これは、悪くはない。

 1000万円での加入は難しいとしても、100万円の加入ならどうでしょうか。子育て期間やローン期間における不安を多少解消してくれますので、悪くはありません。

 しかし、私はひとつ気になります。保障期間を短くしたら、もっと良い保険になるのではないでしょうか。

 40歳男性が70歳までにガンになる確率は21%、60歳までなら7%です。従って、高齢期ほどガンリスクが高まることを考慮すると、65歳までにガンになる確率は概ね12%程度でしょう。

 「自由に使える」は、12%の確率に対して保障してくれています。さて、65歳まで保障は必要性なのでしょか。

 多くの場合、60歳時点で主だった勤労期も終わり減収不安も減少し、ローンは完済、子育て終了となっているはずです。

 であれば、定期型加入者の心理を私が正しく理解できていることを前提に言えば、保障は60歳までで充分です。60歳までのガン罹患率なら7%です。

 65歳までの12%を保障するより、60歳までの7%を保障するほうが保険料は安価です。60歳までの保障であれば今の保険料は12分の7程度になることが期待されます。

 しかし、保険料のうち一定額は保険会社の事務コスト等ですから、保険料が12分の8になると考えてみましょう。すると、保険料は650円/月になります。費用対効果が向上して、魅力アップです。
 

◆でも結局、ダメ保険

 定期型加入なら「自由に使えるガン保険プラス」は少し魅力があります。しかし、結局はダメ保険だと思います。

 軽度ガンに対しても重度ガンに対しても同一の保障が行われる設計の時点で費用対効果が悪いです。軽度ガンは保険ではなく預貯金で対応すべきリスクです。

 小さい保険料で大きな保障を買えない掛捨保険は、全てダメ保険です。

 「最強の終身がん保険『終身ガン治療保険プレミアム』」のように、小さい保険料で大きな保障を買える保険でなければ検討余地は大変低いものとならざるを得ません。


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