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 今回は、メットライフ生命のガン保険「ガードエックス」について、徹底評価してみます。

 結論を申し上げれば、結構良い保険です。

 ガードエックスは、診断給付金重視のよくあるガン保険の一つですが、特筆すべきはその支払間隔にあります。

 多くのガン保険では診断給付金が2年に1回しか支払われません。しかし、ガードエックスならば1年に1回診断給付金が支払われるのです。これは大変大きなメリットです。

 それでは、保障内容を確認しましょう。


◆ガードエックス VS がんベスト

 まず、ガードエックスの保障内容です。

保険:ガードエックス
被保険者:30歳男性
加入期間:終身
保険料支払期間:終身
保険料:2,355円/月
ガン治療給付金:100万円/回(年1回。最大10回)
上皮内ガン治療給付金:50万円/回(同)
ガン診断時保険料払込免除:有
備考:給付金支払回数を最大5回にするとマイナス617円/月。


 治療給付金に支払回数上限が設けられていることが、気にかかるところです。この点は後述します。

 そして、ガードエックスのHPでは保険料が安価な5回上限プランだけが紹介されていますが、ひっそりと10回上限プランもあるのです。

 次に、ライバルを見てみましょう。

 ガードエックスと同様に、診断給付金に特化しているものの給付金が2年に1回支給されるAIG富士生命の「がんベスト・ゴールドα」です。

保険:がんベスト・ゴールドα
被保険者:30歳男性
加入期間:終身
保険料支払期間:終身
保険料:2,206円/月
ガン診断給付金:100万円/回(2年に1回。無制限)
上皮内ガン診断給付金:50万円/回(同)
ガン診断時保険料払込免除:有
備考:上皮内ガン診断給付金(206円/月)は外せる。


 ガードエックスとの大きな違いは、診断給付金の支払間隔と支払回数制限の有無ぐらいです。


◆診断給付金が2年に1回なんて悠長過ぎる

 診断給付金は、ガン罹患から概ね4年の間に何回貰えるかが重要です。

 なぜならば、ガンで死亡する確率は「ガン罹患から4年以内」が極めて高いからです。罹患後4年以内のガン死亡率は40%です。

 それだけではありません。ガンに罹患するのは高齢期がほとんどなため、ガンが原因で死亡せずとも、それ以外の要因でも4年以内に10%が亡くなります。つまり合計するとガン罹患後4年以内死亡率50%です。(詳細は「【終身がん保険必須教養】ガン罹患後の死亡率」にて。)

 罹患から4年以内に50%もの確率で亡くなるならば、なるべく短期間のうちに大きな保障を得なければなりません。

 罹患から3年超4年以下で死亡する場合、診断給付金の支給が2年に1回のがんベストだと2回しか貰えません。しかし、1年に1回給付金が支給されるガードエックスならば倍の4回も貰えます。

 罹患から2年以内に35%の確率で死亡し、4年以内なら50%の確率で死亡してしまうのに、「2年に1回」なんて悠長なことは言ってられないのです。


◆ガードエックスのデメリットは支払回数上限?

 ガードエックスには10回または5回といった支払回数制限があります。これが心理的に嫌で嫌でたまりません。

 しかし、5回上限はともかく、10回上限ならば再発や長期療養にも耐えられるでしょう。

 ガンになるのは高齢期が多いのです。30歳男性の生涯罹患率は26%ですが、50歳までの罹患率で0.5%、60歳までで2%、70歳までで7%、80歳までですら15%です。

 給付金を10回貰うには最低10年必要です。がんベストで10回貰うなら20年も必要です。

 ガン保険の恩恵を受ける時期というのは、ガンになろうとなるまいと残念ながら先は短いのです。

 ならばこそ、20年分の保障を10年間で貰えるメリットは、支払上限デメリットを上回ると私は考えます。


◆がんベストが勝る事態とは

 もちろん、ガードエックスに対してがんベストが勝る例は確率的には想定できます。

 40歳でガンに罹患し、その後2年置きに再発したものの、幸いにも全て軽度ガンで済んだため、生涯で20回も給付金を貰えた。

 40歳でガンに罹患するものの、一進一退の闘病が死ぬまで続き、生涯で20回も給付金が貰えた。

 確率的にはこんな稀有なことも起こり得るでしょう。医学が進歩すれば更に起こり得ます。

 保険とは、低確率で起こる悲惨な事態から私達を救ってくれる商品です。従って、このようないささか非現実的な想定であっても、負担が重いであろう事態(特に後者の事態)を検討しないわけにはいきません。

 検討を始めると、こういった長期療養の事態に備えるならもっと相応しい保険があることに気が付きます。

 それはチューリッヒの「終身ガン治療保険プレミアム」です。抗がん剤治療を受けた月に10万円が貰える保険です。しかも、保険料は3分の1です。(詳細は「最強の終身がん保険『終身ガン治療保険プレミアム』」)

 であれば、もはやがんベストを選ぶ理由はありません。

 なぜなら、ガードエックスの保障を減少させて浮かせた保険料で、「終身ガン治療保険プレミアム」を組み込んだほうが、良質だからです。


◆それでも、がんベストが勝る事態とは

 ガードエックスのほうが優秀ですが、それでもがんベストが勝る事態はあり得ます。

 今後、医学が進歩してHIV同様、ガンとの共生が可能になった場合は、がんベストが輝きます。

 日常生活を送りつつ2年に1回の臨時収入を生涯にわたって得ることが出来るのです。嬉しい限りです。

 しかし、このような事態に期待するのは得策ではありません。

 まず第一に、そんな未来が到来しようとも出発点であるガンの罹患は高齢期がほとんどなため、臨時収入を得る機会がそう長くは続きません。

 また、完全に保険会社のリスク試算の想定外であるため、保険会社が潰れる危険性が出てきます。すると、保障減額が不可避です。

 そして、掛け捨て保険に収益性を期待した時点で、もうこれは「保険」ではなく「ギャンブル」です。


◆ガードエックスへの改善要望

 ガードエックスは診断給付金特化型としては、結構良い商品です。

 更に磨きをかけるなら、「上皮内ガン保障」を外せるようにして欲しいものです。

 また、給付金の支払上限を「初回は無し」や「ステージⅡやⅢ以上(ガンは進行度に応じて4ステージに区分される)になったら保障開始」として欲しいものです。

 いずれの改善要望もその期待するところは同じです。

 治療費や減収が顕著に負担となってくる時期のみを保障することで、保険料を大幅に引き下げてコストパフォーマンスを向上させてもらいたいのです。

 このような改善をすれば、保険料を40%程度は下げられるはずです。(がんベストに付加できる、初回に限って一時金100万円増額させる特約が870円/月のため)


 以上で、ガードエックスに対する評価・考察を終了しますが、診断給付金を重視する方は是非一度ご検討下さい。

 支払上限回数に対する不安感で尻込みしてしまいますが、この不安感を罹患時期や罹患後の生存率といったデータで軽減することができれば、割と良い保険だと感じてもらえると私は信じております。


【備考】
罹患率について、国立がん研究センターがん対策情報センター「最新がん統計


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